バイクに乗るのが初めて、あまり乗り慣れていないという場合、どのバイクを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
バイクは排気量によって区分が定められており、初心者の場合は250cc程度の軽いバイクがおすすめです。
この記事では、排気量によるバイクの区分と、それぞれの区分のメリット・デメリットについて解説します。
初心者がバイクを選ぶ際のポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
バイクの排気量の違い
バイクは排気量によって区分が定められています。バイクの排気量と区分の関連性について解説します。
バイクの排気量とは?
バイクの排気量とは、バイクのエンジンが一度に吸い込むことができる混合気の容積のことです。混合気とは、燃料と空気が混ざり合った気体のことです。バイクの大きさを表す「50cc」や「400cc」という数値は、排気量のことを表しています。
エンジンの容積が大きいほど排気量も増えるので、エンジンがパワフルになり、運転に技術を要するようになります。
排気量が上がるほどエンジンが強力になることで、バイクが大型になり運転に技術が必要となるため、排気量によって車両区分と免許区分が定められています。
バイクの排気量による車両区分と免許区分について、以下より解説します。
車両区分
バイクの排気量による車両区分は、以下の通りです。
■排気量:50cc以下
車両区分(道路交通法):原動機付自転車
車両区分(道路運送車両法):第一種原動機付自転車
■排気量:50cc〜125cc
車両区分(道路交通法):普通自動二輪車(普通二輪)
車両区分(道路運送車両法):第二種原動機付自転車(原付第二種)
■排気量:125cc〜250cc
車両区分(道路交通法):普通自動二輪車(普通二輪)
車両区分(道路運送車両法):二輪の軽自動車(軽二輪)
■排気量:250cc〜400cc
車両区分(道路交通法):普通自動二輪車(普通二輪)
車両区分(道路運送車両法):二輪の小型自動車(小型二輪)
■排気量:400cc〜
車両区分(道路交通法):大型自動二輪車(大型二輪)
車両区分(道路運送車両法):二輪の小型自動車(小型二輪)
免許区分
バイクの排気量による免許区分は、以下の通りです。
■排気量:50cc以下
免許区分:原動機付自転車免許(原付免許)
■排気量:50cc〜125cc
免許区分:普通自動二輪車免許(小型限定)
■排気量:125cc〜250cc
免許区分:普通二輪免許
■排気量:250cc〜400cc
免許区分:普通二輪免許
■排気量:400cc〜
免許区分:大型自動二輪免許(大型二輪)
初心者におすすめは250cc!排気量別メリット・デメリット
バイクの区分は排気量によって異なりますが、初心者におすすめなのは250ccです。
バイクの排気量別に、メリット・デメリットを解説します。
~50cc(原付バイク)
50ccまでのバイクは原付と呼ばれます。原付のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 普通自動車の免許で乗れる
- 原付の車体や維持費が比較的安い
デメリット
- 通行帯の制限がある(一番左の車線)
- 最高速度は30km/hまで
- 2人乗りはできない
- 2段階右折が必要
- 大型の車両の死角に入りやすい
51~125cc(原付二種)
51〜125ccのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 最高速度が60km/h
- 2段階右折が不要
- 通行帯の制限がない
- ファミリーバイク特約(自動車保険に付帯)に加入できる
デメリット
- 普通二輪免許が必要
- 高速道路や自動車専用道路、バイパスを走行できない
126cc~250cc(軽二輪)
126cc~250ccのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 高速道路を走行できる
- 車種が豊富
- 車検が不要
- パワーが適度で扱いやすい
デメリット
- 税金や保険が大型二輪と同程度
- 車検が不要のため管理は自己責任になる
251~400cc(普通二輪)
251~400ccのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- パワーが十分にある
デメリット
- 車検が必要
- 運転に技術を要する
- 維持費が大型二輪と同程度
400cc超(大型二輪)
400cc超のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 高速道路や長距離の走行にも十分なパワーがある
- 車種が豊富
デメリット
- 車検が必要
- 運転に技術を要する
- 車両や維持費が比較的高額
初心者がバイクを選ぶポイント
初心者がバイクを選ぶ際は、以下のポイントを重視するのがおすすめです。
- まずは排気量の小さいバイクから乗る
- ライフスタイルから排気量を選ぶ
- 走行中の操作のしやすさも考慮する
ポイント1|まずは排気量の小さいバイクから乗る
バイクに乗るのに慣れていない場合は、排気量の小さいバイクから始めるのがおすすめです。
原付や原付二種、250ccの軽二輪は車両や維持費が比較的安価で、取り回しがしやすいというメリットがあります。
ポイント2|ライフスタイルから排気量を選ぶ
バイクに乗る用途やシーンを考慮して、排気量を選ぶのも重要です。
あまり乗らない場合や、短距離しか走行しない場合、市街地で走行することが多い場合などは、小回りが聞きやすい排気量125〜250cc程度のバイクがおすすめです。
ポイント3|走行中の操作のしやすさも考慮する
初心者の場合は、運転の難易度が高いバイクや取り回しが難しいバイクにいきなり挑戦するのはおすすめしません。走行中の操作のしやすさを考慮してバイクを選びましょう。
初心者には、取り回しがしやすい250ccのバイクがおすすめです。
まとめ:環境や用途に合わせて適切な排気量を選ぼう
バイクは排気量によって車両区分や免許区分が異なります。バイクを選ぶ際は、使用用途やライフスタイル、運転技術などで選ぶことが重要です。
250cc程度のバイクから始めてみることをおすすめします。まずはレンタルバイクで試してみるのもおすすめです。