バイクに乗る際、どれだけ気をつけていても事故や転倒を起こす可能性はゼロにはできません。
万が一事故に遭ったり転倒したりしてしまった場合でも致命傷を避けるため、バイク用プロテクターの装着が重要となります。
この記事では、バイクに乗る際にプロテクター装着が必要な理由やプロテクターのメリット、プロテクターの種類・特徴について解説します。
Contents
バイク用プロテクターとは
バイク用プロテクターとは、ドライバーの胸部や背中(脊髄)、頸部、肘、膝などを守るために着用するプロテクターのことです。
事故に遭ってバイクから体が投げ出されても、衝撃や接触から体を守ってくれる効果が期待できます。
バイク用プロテクターは、服の上から装着するタイプが多いですが、プロテクターが内臓されているジャケットやパンツなどもあります。
バイク用プロテクターはなぜ必要なの?
バイク用プロテクターは、万が一事故に遭った場合に体が受ける衝撃を緩和し、大怪我をふせぐために必要です。
無防備な状態で事故に遭うと、大怪我をしたり最悪の場合死亡したりする可能性もあります。
警視庁の統計によると、2022年の事故のうち、致命傷部位は1位の頭部に次いで胸部、腹部となっており、事故の衝撃から身を守るためにプロテクターは必須と言えるでしょう。参照:二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)
バイク用プロテクターの種類
バイク用のプロテクターには、以下のような種類があります。
- ウェア内臓タイプ
- 単体タイプ
- 上半身用・下半身用
- ハードタイプ・ソフトタイプ
それぞれのプロテクターの特徴について、以下より解説します。
ウェア内蔵タイプと単体タイプ
バイク用のプロテクターには、ジャケットやパンツに初めから内蔵されている「ウェア内臓タイプ」と、服の上から装着する「単体タイプ」とがあります。
それぞれのプロテクターのタイプについて、以下より解説します。
ウェア内蔵タイプは着るだけで手軽
ウェア内臓タイプは、ライダースジャケットやベスト、パンツに初めからプロテクターが装着されているタイプです。インナーに取り付けられているタイプもあります。
夏場は、服の上にプロテクターを重ねるのは暑くて厳しい場合もあります。
その場合メッシュ素材を利用したものや通気性のあるプロテクター内蔵ウェアにすれば、重ね着による暑さをやわらげられます。
単体タイプなら、普段着の下にも着用可能
単体タイプは、服の上や下に取り付けることができます。走行中だけプロテクターをつけて到着地では外しておきたい場合は、単体タイプがおすすめです。
また、ジャケットの下に着用して外から見えにくくすることもできるので、ファッション性を重視したい場合にもおすすめです。
上半身用と下半身用
プロテクターで保護する場所は、上半身(胸・背中・肩・肘)と下半身(膝、太もも、腰)があり、それぞれの箇所を守ってくれるプロテクターをつけるのがおすすめです。
上半身用と下半身用のプロテクターについて解説します。
上半身用(胸・背中・肩・肘などを保護)
上半身用は、ベストやジャケットと一体型になっているタイプや、ベルトで服の上に装着するタイプがあります。
ネックブレースといい、首や脊髄を守ってくれるタイプのプロテクターもあります。
下半身用(膝・腰などを保護)
下半身用のプロテクターも、パンツに内蔵されているタイプと服の上から装着するタイプとがあります。
ベルトのように腰に巻いて、腰や背中を保護してくれるプロテクターもあります。
ハードタイプとソフトタイプ
バイク用のプロテクターには、強度や硬度の違う種類もあり、大きく分けてハードタイプとソフトタイプに分類されます。
バイク用プロテクターのハードタイプとソフトタイプについて、以下より解説します。
防御力の高いハードタイプ
ハードタイプは硬化ウレタンやプラスチックを使用しており、防御力の高いプロテクターです。
胸や背中、腹部といった、特に保護したい箇所に使用するのがおすすめです。
ただし、硬さがある分動きにくくなるというデメリットがあります。
動きやすいソフトタイプ
ソフトタイプは、ウレタンのような柔らかい素材でできたプロテクターです。
ハードタイプにくらべて柔らかいので、動きやすいというメリットがあります。
ソフトタイプは、肘や膝といった、よく動かす部位に着けるのがおすすめです。
また、プロテクター初心者にも適したタイプのプロテクターです。
安全性の判断基準、CE規格を参考にしよう
バイク用プロテクターを選ぶ際は、CE規格を参考にするのがおすすめです。
CE規格とは、EUで規定された安全性能認定規格で、より安全性を重視する場合はCEマークがある製品を選ぶ様にしましょう。
欧州で流通しているバイク用品には「CEマーク」の表示が義務付けられています。CEマークの表記をするためには、厳格なルールや基準をクリアしなければなりません。CEマークは、欧州整合法令をクリアした証といえます。
また、CE規格にはレベル1とレベル2があり、レベル2のほうが安全性が高くなります。
まとめ
バイクで事故に遭ってしまった場合でも、重傷や致命傷の危険性を少しでも減らすため、プロテクターを装着することをおすすめします。
胸や背中、腹部など特に保護したい箇所には硬度のあるハードタイプのプロテクターが適しています。肘や膝など、よく動かす部位にはソフトタイプがおすすめです。
安全対策をしながらツーリングを楽しむためにも、この記事を参考に、プロテクターを選んでみてください。
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