原付を購入したら、定期的に点検する必要があります。原付は他の自動車と違い車検がないので、初回点検や日常点検、定期点検で念入りにエンジンやオイル、部品の点検をすることが重要です。
この記事では、原付の点検頻度と、点検内容について解説します。
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定期点検は最低でも1年に1回受けよう
原付の定期点検は、法定点検として12ヶ月ごとに受ける必要があり、別名「12ヶ月点検」と呼ばれます。
点検を受けなくても罰則はありませんが、法律で義務付けられている点検なので必ず受けるようにしましょう。
原付の点検の種類と点検内容
原付の点検には、以下の3種類があります。
- 初回点検
- 日常点検
- 定期点検
それぞれの点検内容について解説します。
初回点検
初回点検は、原付にしばらく乗って、馴染んできたころに行う点検です。
通常、原付購入から1ヶ月、もしくは1,000km程度走行するかのどちらか早い方で点検を行います。
エンジンやブレーキ、チェーン、ホイールなどを点検する初回点検は、法律で定められているわけではないので受けなくても罰則はありません。ですがメーカーから無料期間が定められており、期間内であれば無料で受けられるので、点検しておいて損はありません。
日常点検
日常点検は、原付の利用者に対して道路運送車両法で義務付けられている点検です。
「ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ」の10項目について、日頃から点検を行います。
- 10項目のチェックポイントは、以下の通りです。
- ネン:燃料。十分な量が入っているかどうか。
- オ:オイル。オイル量は十分か、黒くなったり結露したりしていないか。
- シャ:車輪(タイヤ)。溝や空気が十分にあるか、ヒビが入ったり金属片が刺さったりしていないか。
- チ:チェーン。油と張り具合を確認。
- エ:エンジン。異音や冷却水の量を確認。
- ブ:ブレーキ。ブレーキフルードの残量を確認。
- ク:クラッチ。レバーの動きを確認。
- トウ:灯火類。ランプが正しく点灯するかを確認。
- バ:バッテリー、ハンドル、バックミラー。正しく動作するか、割れたりしていないか。
- シメ:各部締め付け。緩んでいないかどうか確認。
定期点検
定期点検は、法律で義務付けられているので必ず行いましょう。
原付にはほかの自動車と違い車検がない分、定期点検が重要となります。
定期点検では、主に以下の項目を点検します。
- 制御装置:ブレーキペダル、ブレーキディスク、パッド、ブレーキドラムなど
- 原動機:オイル漏れ、水漏れ、ガソリン漏れ、低速・加速の状態など
- 走行装置:タイヤ、ホイールナット、ホイールボルト、フロントホイールベアリング、リアホイールベアリング
- 動力伝達装置:クラッチレバー、ドライブチェーン、ドライブベルト、トランスミッションなど
- かじ取り装置:フロントフォーク
- 電気装置:スパークプラグ、点火時期、バッテリーターミナル
- 車体:フレーム、シャシー各部
定期点検は自分で点検してもOK
定期点検はバイクショップで行うことができますが、自分で行っても問題ありません。
国土交通省のページでは、定期点検について以下のように定義されています。
定期点検整備は、一般的な構造・装置の自動車に関し標準的な使用を前提として、定期的に行う必要のある点検を定めたものです。日常点検整備は常日頃から行う簡単な点検であるのに対し、定期点検整備は一定間隔ごとに行う、少し大がかりな点検整備です。これも日常点検と同様にユーザーの方の義務となっていますが、専門的な知識・技術も必要なので、国の認証を受けた整備工場に依頼されることも可能です。
引用:自動車の点検整備
消耗品の交換も定期的に行おう
原付の点検では、ブレーキやエンジンだけでなく、エンジンオイルやフィルターなどの消耗品についても点検し、定期的に交換しましょう。
消耗品の種類と交換時期の目安について解説します。
【半年に1回】エンジンオイル交換
エンジンオイルは、半年に1回程度の頻度で交換するのがおすすめです。
半年に1度、または1,500km〜2,000kmほど走行したタイミングで点検しましょう。
オイルレベルゲージを取り出して拭き、再度差し込んでオイルの色が黒くなっていたりオイルの付着がロワーレベルよりも下回っていた場合は、オイル交換が必要です。
【1年に1回】オイルエレメント(オイルフィルター)交換
オイルエレメント(オイルフィルター)は、1年に1回程度を目安に交換します。
一般的には、エンジンオイルを2回ほど交換したタイミングでオイルエレメントを交換します。
エンジンオイルは約半年に1回交換するので、オイルエレメントは1年に1回程度の交換になるのが目安です。
【10,000km走行ごと】エアフィルター交換
エアフィルターは、10,000km程度走行したタイミングで行います。
交換しないと埃が溜まり、エンジンがかかりにくくなったり燃費が下がったりしてしまいます。
10,000km程度走行したタイミングでエアクリーナーボックスを開け、フィルターを交換しましょう。
まとめ:適切な頻度で点検をし、安全に原付に乗ろう!
原付には、購入してから約1ヶ月のタイミングで受ける初回点検、日常的に行う日常点検、1年に1回の頻度で受ける定期点検があります。エンジンやブレーキ、オイル、チェーン、タイヤなど隅々まで点検してもらえるので、必ず点検しましょう。定期点検は自分で行うことも可能です。
原付の点検で整備や修理が必要になった場合、修理期間中は原付に乗れなくなってしまいます。
その場合は、レンタルバイクがおすすめです。
マンスリーバイクでは、50ccから125ccまでのバイクや、電動バイクを取り扱っています。ぜひお気軽にご利用をご検討ください。