原付がオーバーヒートすると、水漏れやエンストなどを引き起こしてしまいます。外気温が高い場合は特にエンジンが熱しやすいため、真夏や日差しの強い日は注意が必要です。
この記事では、原付がオーバーヒートする原因と対処法について解説しています。オーバーヒートを予防するために気をつけたいポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
原付がオーバーヒートする原因
原付のオーバーヒートは、エンジンの温度が高まりすぎた場合に起こる症状です。オーバーヒートの原因として考えられる、以下の現象について解説します。
- 外気温が高い
- 冷却水に問題がある
- 冷却システムに問題がある
外気温が高い
原付がオーバーヒートする原因の1つに、外気温の高さがあります。
原付がオーバーヒートするのは、エンジンの温度が高まりすぎていることが原因です。エンジンは熱を発しながら駆動していますが、特に真夏の炎天下で長距離走行をすると放熱が追いつかず、温度が高まりすぎることがあります。
真夏や日差しの強い日など、外気温が高い日には、エンジンのオーバーヒートに注意が必要です。
冷却水に問題がある
冷却水に問題がある場合も、原付がオーバーヒートする原因の1つです。
冷却水が不足すると、エンジンを十分に冷却することができずオーバーヒートの原因となります。また、冷却水が経年劣化した場合も、エンジンを冷却させる力が弱くなるためオーバーヒートにつながります。
冷却システムに問題がある
ラジエターやラジエターキャップの不具合、ウォーターポンプやサーモスタットの故障など、冷却システムに問題がある場合もオーバーヒートの原因となります。
冷却システムに問題があると、冷却機能が落ちる、冷却水の沸点が下がる、冷却水が循環できず水温が下がらないなどの症状が発生します。その結果、エンジンを冷却することができずオーバーヒートにつながるのです。
原付がオーバーヒートしたときの症状
原付がオーバーヒートしたときの症状は、大きく分けて水冷エンジンの場合と空冷エンジンの場合で異なります。それぞれのオーバーヒートの症状について解説します。
水冷エンジンの場合の症状
水冷エンジンとは、エンジン内部を循環する冷却水をラジエターという装置に送り、そこに走行風や電動ファンで風をあてて冷やすタイプのエンジンです。
水冷エンジンがオーバーヒートした場合は、水漏れの症状が起こります。冷却水が熱せられて膨張し、リザーブタンクから溢れて水漏れします。車体の下に水漏れが発生したり、症状が進むと蒸気とともに噴き出すこともあるため注意が必要です。
空冷エンジンの場合の症状
空冷エンジンとは、エンジン本体に設けられた「冷却フィン」に走行風を直接あてることで放熱し、エンジンを冷やす方式です。
水冷エンジンのように水漏れすることはありませんが、オーバーヒートするとエンジンの調子が悪くなり、以下のような症状が発生します。
- すぐにエンストする
- なかなか加速しない
- 発進しない
- エンジンの中から「ガリガリ」と音がする
原付がオーバーヒートしたときの対処法
原付がオーバーヒートした際の対処の手順について解説します。
- 安全な場所に停車しエンジンを止める
- エンジンを自然冷却させる
- ロードサービスやバイク店に連絡する
1.安全な場所に停車しエンジンを止める
まずはエンジンがこれ以上加熱しないよう、速やかに原付を路肩などの安全な場所に移動させ、エンジンを停止させます。可能な限り日陰など涼しい場所を選びましょう。
2.エンジンを自然冷却させる
エンジンを停止させたら、自然に冷えるのを待ちます。このとき、以下の行動は危険なため絶対に行わないでください。
ラジエターのキャップを開ける:熱水と蒸気が噴き出し、やけどをするおそれがあります。
エンジンに水をかける:急激な温度変化で金属部品を傷める可能性があるため厳禁です。
ただし、ラジエターのフィン部分(網状の部分)に水をかけて冷やすのは効果的です。水がない場合は、うちわなどであおいで風を送り、エンジンの温度が下がるのを待ちましょう。
ロードサービスやバイク店に連絡する
エンジンを冷ましても症状が改善しない場合や、原因が特定できない場合は、ロードサービスやバイク店に連絡して指示を仰ぎましょう。レンタルバイクの場合は、まず契約しているショップに連絡することが重要です。
原付のオーバーヒートを防ぐ方法
原付のオーバーヒートを防ぐため、以下の点に注意するようにしましょう。
- 冷却水を補充する
- (水冷エンジンの場合)水温計をチェックする
- 定期的に点検やメンテナンスをする
日頃から点検やメンテナンスを怠らず、冷却系統(空冷フィンの汚れや、冷却水の量・劣化など)に異常がないかを確認しておくことが大切です。
まとめ
原付のオーバーヒートは、冷却水や冷却システムの劣化・異常が主な原因です。これを防ぐには、日頃の点検で異常の芽を摘んでおくことが何より大切になります。また、外気温が高い夏場などは特にエンジンが熱を持ちやすいため、こまめな休憩を心がけるなど、バイクをいたわった運転をしましょう。
適切なメンテナンスがオーバーヒートを防ぐ鍵ですが、「自分で管理するのは大変」「必要な時だけ手軽に乗りたい」という方もいらっしゃるでしょう。そういった場合には、レンタルバイクの活用がおすすめです。
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