いきなり大型バイクの免許はとれる?取得は可能ですがおすすめはできません

いきなり大型バイクの免許はとれる?取得は可能ですがおすすめはできません

自分の乗りたいと思っているバイクが排気量が多すぎて普通二輪免許で乗れない場合、いきなり大型免許を取ったほうが効率的に見えませんか?まず、その場合一番最初に考えるのは、それが法的に可能かということです。

結論から申し上げると、確かに普通二輪免許を受けなくとも、大型二輪免許を習得することはできます。ですが、あまり推奨できません。

本記事ではいきなり大型二輪免許の取得がおすすめできない理由について説明していきます。ぜひ判断の参考にして下さい。

いきなり大型二輪免許の取得は可能

いきなり大型二輪免許の取得は可能

大型二輪免許の正式名称は大型自動二輪車免許と言います。道交法によって大型自動二輪車は「総排気量400ccを超えるもの、あるいは定格出力が20kwを超えるもの」と定義づけられています。

大型二輪免許を取ることによって大型自動二輪車だけでなく、400cc以下の二輪車にも乗れるようになるでしょう。つまり大型二輪免許を一つ取るだけで、他の全てのバイクに乗れることになるのです。

全てのバイクの中には小型自動二輪車だけでなく、原動機付き二輪車も含まれているので、実質的に大型二輪免許一つを手に入れることで3つの免許を同時に取ったことになります。

大型二輪免許を受けられるのは、満18歳以上で両眼の視力が0.7以上の人です。試験を受けるのに普通二輪免許を必要としないので、いきなり大型二輪免許から取ることも可能だと言えます。時間も費用も節約できるのでいきなり大型二輪免許を取ったほうが良いように思えますが、利益以上に困難があることも事実です。

いきなり大型二輪免許を取得する前に知っておいてほしいこと

いきなり大型二輪免許を取得する前に知っておいてほしいこと

大型二輪免許は条件をクリアした人なら誰でも取れるということは確認できました。

ここからはいきなり大型二輪免許から取ることを、なぜおすすめできないのかについて説明していきたいと思います。

教習所が受け入れてくれないことがある

資格を満たせば誰でも受けられると言いましたがそれは試験のことだけで、例え条件を満たしていても教習所に断られるということはありえます。

教習所で講習を受けなければ試験を受けることができないので、教習所に断られると試験すら受けられなくなるでしょう。教習所の言い分は、バイクを扱ったことがない人がいきなり実技を行ってもうまくいかず、講習についていけなくなるからだというのがあります。そこで教習所の方に、大型二輪免許の講習ではなく普通二輪の講習から受けたほうがいいと進められます。

理由はなんであれ自分の家のそばの教習所で断られた場合、経済的、あるいは時間的な負担が大きくなるので、大型二輪免許から受けることをおすすめできません。

重くて扱えない

普通二輪を持っていない人が講習で困難を感じるのは、技術よりも肉体にかかる負荷の方だと言えます。

大型車は車体自体も重いので、ただ押して歩くだけでも重労働になるのです。

教習所で講習を受ける時に使用されるのは、ホンダのNC750という車体ですが、この車体の総重量は220キロあります。教習所ではバイクが転倒した時に自力で立て直すことも教えられるのですが、全くバイクに慣れていない人には不可能だと思えるほど難しい作業です。

習得までの時間が変わらない

大型二輪免許の教習所は、卒業までに最短で16日間かかります。その点普通二輪免許なら9日で教習所を卒業することができるのです。その上普通二輪を持っている場合なら大型二輪免許の期間も短縮されます。

その結果、普通二輪免許を先にとる場合と大型二輪免許だけをとった場合と比べて期間が変わらないのです。

試験の結果次第では普通免許を取った人のほうが基礎ができているので、その分早く免許を習得できるということも十分にありえます。

転倒のリスク

四輪車ならよほどまずい運転をしない限り、自力で困難から抜け出せなくなるようなことは起こりません。

二輪車の場合は転倒のリスクがあるので、その分扱いが難しいと言えます。特にマニュアルの二輪車を選んだ場合、クラッチ操作やシフトチェンジに両手両足を駆使して運転しなければならないので、技術と経験が必要になってきます。運転に慣れていなければエンストも頻繁に起こることも、考慮に入れなければならないでしょう。

転倒やエンストのリスクは二輪車全体に言えることですが、大型二輪車は他の二輪車以上に扱いが難しくなります。なぜなら大型二輪車は車重があり、パワーも大きく、車格があるので取り回しが大変だからです。

軽いものに慣れて十分に技術を身に着けてから、大型の免許を取ったほうが多くのリスクを回避することができます。

課題が難しい

教習所を卒業するには、課題走行というものをできるようにならなければなりません。

課題走行とはスラローム、一本道、クランク、エス、波状路を走れるかをチェックされるというものです。

ただ走れるだけでなくバランスが取れているか、道路状況に合わせて細かく速度調整ができているのかまで見られるので、クリアするのは容易なことではありません。これらのことを全て重量のある車両で行うので、更に難しくなるといえるでしょう。

【まとめ】いきなり大型二輪免許は難易度は高め

18歳を超えていて視力が0.7以上という条件をクリアしているなら、普通二輪免許を持っていなくても大型二輪免許を取ることはできます。

しかし教習所によっては講習を断ってくることもあるので注意が必要です。たとえ教習所が受け入れてくれたとしても、大型のバイクを扱うのは大変なのであまりおすすめできません。普通二輪免許受けて軽いバイクでバランスのとり方を学んでからの方が、怪我のリスクも少なく安全です。

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