「原付に乗り慣れてきたから、原付二種にも乗ってみたい」「原付に乗ってみたいが、一種か二種かで迷っている」
このようなお悩みを持つ人に向けて、この記事では原付二種のメリットについて解説します。
原付二種は原付一種のさまざまな制限が外れるうえ、他の車両に比べて維持費や本体の費用が比較的安価といったメリットがあります。
原付二種のメリット・デメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
原付二種とは
原付二種は、排気量が51cc〜125ccのエンジンを搭載したバイクのことです。電動バイクの場合は、モーターの定格出力が0.6kW〜1.0kWであるバイクが該当します。
原付二種に乗るのに必要な免許は、小型限定普通二輪免許、普通二輪免許、大型二輪免許です。ATの場合はAT小型限定普通二輪免許、AT限定普通二輪免許、AT限定大型二輪免許でも乗流ことが可能です。
ナンバープレートの色は、黄色もしくはピンクと定められています。
原付一種と原付二種の違いについて、以下の表にまとめましたのでご参照ください。
排気量 | 定格出力 | 免許 | 法定速度 | ナンバープレートの色 | |
原付一種 | 50cc以下 | 0.6kW以下 | 原付免許 | 30km/h | 白 |
原付二種 | 51cc〜125cc | 0.6kW〜1.0kW | 小型限定普通二輪免許、普通二輪免許など | 60km/h | 異色、ピンク |
原付二種のメリット
原付二種は、原付一種に比べて制限が緩和されていたり、原付一種と維持費が変わらなかったりするといったメリットがあります。
原付二種の以下のメリットについて解説します。
- 法定速度が他車両と同じ60km/h
- 2人乗りができる
- 2段階右折が不要
- 最短2日で免許を取得できる
- 本体価格が比較的安価
- 維持費が比較的安価
法定速度が他車両と同じ60km/h
原付二種のメリットは、法定速度が他の車両と同じ60km/hになることです。
原付一種の場合は法定速度が30km/hですが、原付二種ではこの制限がなくなり、他の車両と同じ60km/hで走行することが可能です。
2人乗りができる
2人乗りができることも、原付二種のメリットです。
原付一種は2人乗り不可ですが、原付二種は2人乗りが可能です。ただし、免許取得後1年以上経過している場合に限ります。
また、2人乗りをする際は安全性に十分に注意しましょう。
2段階右折が不要
原付二種の場合、2段階右折が不要になります。
原付一種は2段階右折(一番左の車線から、道路を渡った先の一番左車線で右向きに停止すること)が必要ですが、原付二種は2段階右折が不要となります。
最短2日で免許を取得できる
原付二種は、最短2日で免許を取得できるという点もメリットです。
AT小型限定普通二輪免許であれば、学科教習1時間、技能研修8時間で免許を取得できます。教習のスケジュールを工夫すれば、最短2日で免許を取得することが可能です。
本体価格が比較的安価
原付二種は、大型バイクや普通自動車に比べて車体の価格が安価というメリットがあります。日常使いや、ちょっとした外出などに気軽に使うことができます。
維持費が比較的安価
原付二種は、保険や車勢が原付一種と同程度で、他の車両に比べて比較的安価というメリットがあります。
原付二種の自賠責保険は12ヶ月で6,910円、自動車税は年間2,400円です。原付一種の場合は自賠責保険料は12ヶ月で6,910円、自動車税は年間2,000円です。
自賠責保険料は原付一種と同額、自動車税は原付一種と400円しか変わらないので、原付二種は他の車両に比べて維持費が比較的安価と言えます。
原付二種のデメリット
原付二種には、デメリットもあります。
まず、原付免許しかもっていない場合は、新たに小型限定普通二輪免許や普通二輪免許などを取得する必要があります。また、普通免許についている原付の免許で原付二種に乗ることはできません。
原付二種は高速道路や自動車専用道路では走行できないので、走行できる道路が限られるという点もデメリットです。
ナンバープレートが黄色もしくはピンクと定められているので、ナンバープレートの色が車体デザインに合わない場合があるというデメリットもあります。
また、原付二種は原付一種よりも排気量が多くパワーもありますが、坂道ではパワー不足と感じることもあります。車体が原付二種以上の大型バイクに比べて軽めで、風に煽られやすいので注意が必要です。
まとめ
原付二種は、原付一種の2段階右折や二人乗り禁止といった制限がなくなります。原付一種よりもできることが増えるほか、他の車両に比べて本体代や維持費が比較的安価というメリットもあります。
ただし、小型限定普通二輪免許や普通二輪免許などの免許が必要、高速道路は走行できない、坂道ではパワー不足な場合もあるといった側面もあります。
メリット・デメリットを両方把握して検討してみてください。
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