冬に原付のエンジンがかからない!チェックポイントと対処法を紹介

冬に原付のエンジンがかからない!チェックポイントと対処法を紹介

原付は気軽な乗り物なので、日常的に使っている人も多いでしょう。そんな身近な存在だからこそ、いきなりエンジンがかからなくなってしまうと慌ててしまうものです。

エンジンがかからないというトラブルは冬に起こりやすいですが、どう対処したらいいのでしょうか。

今回は冬に原付のエンジンがかからない原因とその際のチェックポイントも合わせて確認し、冬の原付トラブルに備えましょう。

原付のエンジンがかからない場合のチェックポイント

バッテリーの状態を確認する

バイクや原付のトラブルで最も多いのがバッテリーあがりです。

「バッテリーがあがる」という現象は、バッテリーの中に蓄えられた電気料が一定以下になってしまうことで発生します。

バッテリーあがりにはいろいろな原因が考えられますが、冬場の場合考えられるのが温度変化です。バッテリーは放っておくと放電するのですが、冬場や雨の日など寒い状態が続くと放電が多くなってしまうのです。

また、バッテリーは使い始めた瞬間から劣化が始まる部品で、一般的には三年程度で交換した方がいいと言われています。バッテリーあがりが繰り返すようなら、交換を検討すべきかもしれません。

チョークを引く

キャブレーター車の場合、「チョーク」という機能が付いていることがあります。

チョーク機能はキャブレーターのガソリンの割合を高くすることでエンジンに点火しやすくする機能のことです。

チョークは弁タイプ、レバー形状のものなどがありますが、どちらもエンジン始動前に引っ張って、その状態のままエンジンを始動します。

チョークを引いたままアイドリングを続けると、濃いガソリンが供給され続けることになり良くないので、始動を確認したらゆっくり戻すようにしましょう。

安全装置やバッテリーの確認もしよう

上記の以外にもエンジンがかからない原因は考えられます。

改善しない場合は合わせて確認を行いましょう。

安全装置

安全装置。エンジン緊急停止装置であるキルスイッチが「ON」になっていないと、エンジンがかかりません。

普段触らないので見落としがちですが、何かの拍子に「OFF」になっていることがあるのでまずそこを確認しましょう。

セル

セルが回っていないときはバッテリーが上がっている可能性があります。

合わせて、ガソリンがしっかり入っているかどうかも確認しましょう。

プラグ

プラグがかぶっているときもエンジンがかからなくなります。

プラグかぶりの場合は下記の方法でキックスタートを行ってみましょう。

原付のエンジンがかからない場合の対処法

プラグかぶりの場合はキックスタートする

エンジンがかからない原因に「プラグかぶり」があります。原付はガソリンと空気の「混合気」が燃焼することで動いているのですが、この混合気に火花を飛ばすのが「プラグ」です。

このプラグがガソリン、オイル、カーボンなどの汚れで覆われてしまうことを「プラグかぶり」といいます。火花が上手く飛ばなくなってしまうので、エンジンがかからなかったり、アイドリングが不安定になったり、エンストするなどのトラブルが起こるようになるのです。

バッテリー上がりやスイッチ不良などでスタータースイッチが使えないときは、キックスタートを試してみましょう。

  1. バイクを平坦な場所に移動させ、センタースタンドを立てる
  2. キーを挿してスイッチをONにする
  3. キックペダルを出す
  4. キックペダルを踏み込む
  5. エンジンがかかるまで同じ作業を繰り返す

キックスタートのコツは、最後までペダルを強く踏むことです。

セルモーターが少しでも回るときは、セルスイッチを押しながらキックペダルを踏むようにしましょう。

エンジンがどうしてもかからない場合は部品交換をする

エンジンがどうしてもかからないときは、ショップに持って行って部品を交換しましょう。

部品はどうしても経年劣化するものなので、思い切って新しいものに交換した方が快適にバイクの利用が出来るでしょう。

冬に原付のエンジンがかかりにくい原因

冬に原付のエンジンがかかりにくい原因

混合気の空気の量が多くなる

エンジンがかかりにくい原因として、まず混合気の状態が考えられます。混合気は非常にデリケートで、ガソリンが多すぎても空気が多すぎても上手く燃えません。

ガソリンが多いとガソリンが完全に燃焼せず、逆に空気が多いと異常燃焼を起こして高温になってしまうのです。

冬場の場合、空気の量が多くなりがちです。始動時にエンジンが吸い込む空気の量は常に一定ですが、気温が低いと空気密度が増すので、同じ量の空気を吸い込んでいても混合気の酸素濃度が上がってしまうのです。

エンジンオイルが固くなってしまう

エンジンオイルが原因になっていることもあります。気温が低くなるとエンジンオイルは粘度が上がり固くなってしまうのです。とはいえ、低粘度のオイルは機体に良くありません。

日本の場合、余程の寒冷地でない限りはオイル粘度にあまり影響は出ないため、オイルだけではなくバッテリーや混合気なども一緒に気を配るようにしましょう。

バッテリーの能力低下

バッテリーは寒さに弱く、気温が低くなればなるだけ始動が難しくなります。そのため、冷え込みが強くなる朝、バッテリーが原因でエンジンがかからない、という事態に陥りやすくなるのです。

またバッテリーは自然放電するので、電圧が弱くなっている可能性もあります。

起こりがちなトラブルを知っておこう

起こりがちなトラブルを知っておこう

冬場に原付のエンジンがかかりにくくなるのは、バッテリーあがりやプラグ被りなどいろいろな原因が考えられます。

自分で解決するのが難しい場合は修理店へ持って行き、専門家に見てもらうようにしましょう。

また、定期的にメンテナンスに出す習慣をつけることで事故やマシントラブルを防ぐこと大切です。

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