夏の日にバイクで走行していて、直射日光に晒されて大量に汗をかいたり、気分が悪くなったりしたことはありませんか?
夏のバイク走行で気をつけたいのが、熱中症です。
熱中症の症状が進むと転倒したり、重い後遺症が残ったりする危険があるので、十分に注意しましょう。
この記事では、夏のバイク走行時に熱中症になる原因や、熱中症を防ぐための対策について解説します。
Contents
熱中症に注意!レベル別の症状を解説
熱中症の症状レベルは、軽度(Ⅰ度)、中度(Ⅱ度)、重度(Ⅲ度)の3段階に分けられます。
はじめは症状が軽く思えても、放置しておくと症状が悪化し危険な状態になる可能性があります。
熱中症のレベル別の症状について解説しますので、以下のような異変を感じたらすぐに休憩を取るようにしましょう。
軽度(Ⅰ度)の熱中症症状
軽度(Ⅰ度)の熱中症では、以下のような症状があらわれます。
- めまい
- 立ちくらみ
- 失神
など
めまいや立ちくらみなどの症状が起きていなくても、大量に汗をかいている場合も初期症状の1つです。
汗を大量にかくと脱水状態となり、熱中症の症状が悪化する可能性があるので、症状を軽視せず休憩をとり水分を補給しましょう。
中度(Ⅱ度)の熱中症症状
中度(Ⅱ度)の熱中症では、以下のような症状が見られます。
- 頭痛
- 吐き気
- 倦怠感
- 集中力の低下
- 気分の悪さ
など
体に力が入らなかったり、頭痛や吐き気が起きたりした場合はすぐに休憩をとり、症状が治るまでバイクには乗らないようにしましょう。
我慢し続けて症状が悪化してしまうと走行中に転倒する危険性もあり、大事故につながる恐れがあるので注意が必要です。
重度(Ⅲ度)の熱中症症状
重度(Ⅲ度)の熱中症の場合は、以下のような症状があらわれます。
- 意識障害
- 歩行困難
- けいれん
- 体温の急上昇
など
熱中症が重度になると、転倒の可能性があり危険なうえ、熱中症が原因で最悪の場合死亡する可能性もあります。
熱中症が回復してもしばらく後遺症(頭痛、だるさ、めまいなど)が残り、長い場合で数年程度続くことも。上記のような症状があらわれたらすぐに涼しい場所に移動して体を冷やしましょう。
意識障害が起きている場合は、迅速に救急車を呼ぶことも必要です。
熱中症の応急処置については、環境省のサイトに詳しく掲載されているため、一度目を通しておくことをおすすめします。
参照:熱中症の対処方法(応急処置)
バイクの走行中に熱中症になる原因
バイクの走行中に熱中症になる原因はさまざまです。
- ヘルメットの中に熱がこもりやすい
- 太陽の光に当たって体温が上昇する
- なかなか休憩がとれず、水分補給が不十分
- 前日の二日酔いや疲労が残っている
- 走行中に疲れが溜まってくる
熱だけでなく疲れや二日酔いも熱中症の原因となるので、こまめに休憩をとりながら走行し、疲れや二日酔いの負担を感じる場合は安全のため走行を控えるのも検討しましょう。
バイクに乗る際の熱中症対策
夏にバイクに乗る際は、衣類やヘルメットなどで熱中症対策をしましょう。
また、体を冷やしたりこまめに休憩を取ることも重要です。
バイクに乗る際に覚えておきたい熱中症対策について、以下より解説します。
暑さ対策がされた衣類を着用する
熱中症対策として、暑さ対策が施された衣類を着用しましょう。速乾性、吸湿性、通気性のある服がおすすめです。
また、暑いからと半袖を着がちですが、日光が直接あたるのを避けるため、吸湿速乾性のある長袖の服を着用しましょう。
半袖を着る場合は、アームカバーをつけるのがおすすめです。
導風性の良いヘルメットを装着する
ヘルメットの風通しを良くすることも重要です。
導風性が良く、ヘルメット内部に風が通るようになっているヘルメットであれば、熱がこもりすぎるのを防いでくれるので熱中症対策になります。
体をなるべく冷やす
体温の上がりすぎを防ぐため、体をなるべく冷やす工夫も重要です。
ネッククーラー、クールタオル、冷却ベスト、冷感アームカバーなど、体を冷やすアイテムを身につけましょう。
特に首は太い血管が通っているので、首を冷やすと全身の血液の温度が上がりにくくなります。
こまめに休憩を取る
夏の日のバイク走行は、体調に異変を感じなくてもこまめに休憩をとり、水分補給をしましょう。
喉が渇いていなくても前もって飲んでおくことが重要です。
また、走行前に休憩できる場所をあらかじめに調べておきましょう。
異変を感じたらすぐに運転をやめる
上記のような熱中症対策をしていても、大量に汗をかいたり気分が悪くなったりすることは十分に考えられます。
疲れも熱中症の原因の1つなので、少しでも異変を感じたら無理をせず、休憩をとって水分補給をしましょう。
水分補給をする際は、単に水だけを飲むのではなく、塩分も一緒に摂取するのがおすすめです。
汗をかくことによって血液中のナトリウムやミネラルの濃度が薄くなるうえ、水分補給によってさらに薄くなってしまいます。
ミネラルやナトリウムの濃度が薄くなると熱中症になりやすくなるので、塩分や糖分の入ったスポーツドリンクを飲んだり、水と一緒に塩タブレットを舐めたりするのがおすすめです。
まとめ
夏にバイクに乗る際は、熱中症に十分注意しましょう。
衣類やヘルメット、ネッククーラーなどで熱中症対策をすることをおすすめします。
また、気づかないうちに症状が進行していたり、疲れが原因で熱中症になったりすることもあるので、油断せず体調に異変がなくてもこまめに休憩を取ることも重要です。
この記事を参考に、バイクに乗る際は十分に熱中症対策を行いましょう。
マンスリーバイクでは、季節や天候ごとのバイク走行の注意点について紹介しています。
安全運転を心がけるために、こちらの記事もあわせてご参照ください。
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